移動式の宿泊施設を災害時の仮設住宅として利用する取り組みが長崎県大村市で始まりました。

ことし7月、大村市役所で協定が結ばれ、コンテナホテル運営会社「デベロップ」が災害時の仮設住宅などとして『レスキューホテル』を大村市に提供することになりました。

ことし6月、大村市に、定員2人のコンテナホテル47部屋を備えた「HOTEL R9 The Yard 大村」が開業しました。

コンテナには車輪があり、トレーラーでけん引して移動させることが可能です。

室内にはビジネスホテルと同じようにベッドやユニットバスが完備され、エアコンや冷蔵庫なども備え付けられています。

ベッドを取り外すことで1部屋あたり4人程度まで利用できるということです。

デベロップ 岡村健史社長
「何かあったとき、この場所を使っていただくこともできますし、九州全県から一定台数をこちらに運んで来ることもできますので、広域的な面での活動ができればよいなと考えています」

大村市 園田裕史市長
「本当に安心して生活できる、仮設住宅としても活用できるというものが、しっかり凝縮をされたものだと感じました、すぐに活用できる、機動性が高いところに期待しています」

長崎県内の自治体がデペロップと協定を結ぶのは大村市が初めてで、大村市では地震や大雨などの災害時にレスキューホテルの提供を要請することにしています。
レスキューホテルは、2020年に長崎港に停泊中のクルーズ船で新型コロナの感染が発生した際、医療従事者の休憩施設としても利用されていました。