病死した母の死で殺人欲求がー
事件の一年前、元少女が中学3年生の時、母親が病気で亡くなりました。決定要旨は、この母親の死が、元少女の殺人欲求を刺激したと指摘しています。
【少女は猫を殺す自分に苦悩しつつ、一方で猫を殺すことでは満足できなくなって解体を始め、さらに殺人欲求を抱くようになった。その後、実母の死を体験したことで殺人空想が増大し、殺人欲求が現実感を帯びていき、各非行に至った】
【興味を持ったことを徹底して追及する行動様式や、決めたことは迷いなく完遂する性格が欲求実現に拍車を掛けた。共感性が欠如しており、不安や恐怖の感情が弱く、欲求の制御が難しかった】
少年院法では、少年院への収容を20歳までを原則に23歳未満まで延長が可能とし、さらに第3種少年院(医療少年院)に限り「精神に著しい障害があり、医療の専門知識及び技術を踏まえて矯正教育を継続することが特に必要」と認められる場合、最大26歳未満までの継続を認めています。