299人が犠牲となった長崎大水害から23日で40年です。
被災地は祈りに包まれました。

長崎市の中島川。
40年前の7月23日、濁流となり街を飲み込みました。

記録的な豪雨を観測した長崎大水害では、土砂災害や河川の氾濫などが相次いで発生。299人が犠牲になり、1500を超える住宅が全半壊しました。

そのうち土石流により34人が犠牲となった長崎市の川平地区では、23日の朝、慰霊祭が行われ、集まったおよそ30人の遺族らが大水害で亡くなった人たちを供養しました。

友人が犠牲 尾崎 フミ子さん(80):
「夕方まで一緒にいた友達が流されて」「向こうでね元気にしてみんなとしてらっしゃるんじゃないかな」

母を含む親族5人が犠牲 中村 弘美さん(66):
「隣のお家は大丈夫だった。本当に道1つですよね」「大丈夫って思っていたところがみんな流されたりしてるからですね」「備えは大事かなと思う」

毎年発生している大雨による災害。
あの日からちょうど40年。
犠牲者に祈りをささげるとともに、改めて防災について考える日です。