災害時における口腔ケアの重要性を知ってもらおうと、歯科医師などを対象とした災害対策研修会が宮崎市で行われました。

この研修会は、県歯科医師会が歯科医師や災害にかかわる仕事に就く人を対象に開いたもので、阪神淡路大震災などの被災地で診療した歯科医師の足立了平さんが講演しました。

これまでの大規模災害では、食べ物が気管に入る誤嚥で、口の中にある細菌が肺で繁殖する「誤嚥性肺炎」が避難生活を送る高齢者に多発し、災害関連死の要因の一つとなっています。

このため足立さんは、被災地での口腔ケアの重要性を訴えました。

(歯科医師・足立了平さん)「避難所で夜寝る前にきちんと歯磨きができていないとどうしても誤嚥性肺炎が増えてしまう、高齢者にとって口腔ケアというのは、命を守るケア」

足立さんは、今後、能登半島地震の被災地で歯科診療や口腔ケアの指導を行うことになっています。