新型コロナウイルスについて、宮崎県内で今月16日までの1週間に確認された感染者の数は、前の週の1.3倍で、6週連続で増加しています。
これから夏休みも迎える中、県や専門家は警戒を強めています。
今月16日までの1週間に、県内58の医療機関で確認された新型コロナの感染者数は1206人で、1医療機関あたり20.8人と前の週の1.3倍になりました。

圏域ごとの1医療機関あたりの感染者数は、延岡・西臼杵圏域が28.44人、日南・串間圏域が27.60人、などとなっています。
県では7つの圏域ごとに4段階で色分けし、感染状況に応じた注意喚起を行っていて、延岡・西臼杵圏域と日南・串間圏域、それに宮崎・東諸県圏域が、1医療機関当たり20人以上の「赤」になっています。

(宮崎県福祉保健部 川北正文部長)
「過去3年間、夏場に感染が急拡大した状況等を踏まえますと、今後さらに感染が拡大していく可能性がある」
県は、20日、会見を開き、県内の1日あたりの新規感染者数は、推計891人と説明しました。
(宮崎県感染症対策課 坂本三智代課長)
「院内感染等による入院患者も急増してきておりますので、このままの状態が続けば、ますます感染者・入院患者数も増加してくることを、推測できますので、改めて対策をしっかりととっていただきたい」

また、ウイルス学が専門の峰松俊夫医師は。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「誰が感染しているのかよくわからない状態になってきている。ですから、今後の感染の可能性としては、気がついたら周りに誰も症状のある方がいらっしゃらないのに、クラスター的にばっと感染が増える、そういった状態の感染も起こりうるかなと思ってます」

これから、夏休みシーズンを迎える中、峰松医師は次のように呼びかけます。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「高齢者とか、周りにはハイリスクの方もいらっしゃる。そういったことを考えて、周りの感染者が目立たないということからすると、やはり個人個人が感染対策に意識を向けてもらえればありがたい」

(スタジオ)
また、依然として感染者が多いインフルエンザですが、1医療機関あたり9.2人と、前の週の1.05倍に増加しています。