先週、愛知県では、大雨で広い範囲で浸水し、水没した車に乗っていた男性が死亡しました。
この時期の車の運転の注意点や、万が一、車が水没した際の対応などについて取材しました。
去年の台風14号では宮崎県内でも死亡者が
先週、東海地方を襲った記録的な大雨。
愛知県豊川市では広い範囲が浸水し、多くの車が動くことができず立往生したほか、隣の豊橋市では、水没した車に乗っていた61歳の男性が死亡しました。
また、去年9月、宮崎県内を襲った台風14号でも、都城市で水没した車から68歳の男性が発見されその後、死亡が確認されました。
(三浦功将記者)
「水没被害に遭わないため、私たちドライバーは、これからの時期どんなことに気を付けなければいけないのでしょうか?」
JAF宮崎支部には、去年の台風14号の際、冠水や水没などによる救援要請が73件入りました。
冠水した道路に入らない
大雨の時にはまず、冠水した道路に入らないことが何よりも重要です。
(JAF宮崎支部 田代芳久さん)
「冠水した道路は、水の中がどういう状況か分かりませんので、例えば、脱輪してしまうとか、水がエンジンの中に入って停止してしまう、車が止まってしまうことになるので、冠水した道には入らないのがポイント」
車のドアは、水に少し浸かっただけでも開けづらくなります。
(JAF宮崎支部 田代芳久さん)
「冠水した道路で止まってしまった場合、増水して水位が増してくる恐れがあるので、素早く車から脱出することが必要になる」
脱出用のハンマーなど車内の手の届く範囲に常備
もし、車内に閉じ込められてしまった場合は・・・
(JAF宮崎支部 田代芳久さん)
「万が一、窓が開かない、ドアが開かないときには、脱出用のハンマーなどを車内の手の届く範囲に常備しておくことが大切になる」
こちらは、車内にありそうなもので窓を割ることができるかテストした際の映像。傘に、ヘッドレスト、それに車のカギなどを使って懸命に窓を割ろうとしますが、割れません。
一方、市販されている脱出用ハンマーを使えば簡単に窓を割ることができ、いざという時のために備え付けておくことが大切です。
(JAF宮崎支部 田代芳久さん)
「冠水した道路に入って止まってしまったとか、脱輪したという救援依頼が大変多く入っていますので、そういったものを防ぐためにも(大雨時は)なるべく外出を控えるとか、冠水した道路に入らない。そういう対策が必要になるかと思う」
大雨シーズンを迎えた今、運転時の心構えと日頃の備えが命を守ることにつながります。
※MRTテレビ「Check!」6月7日(水)放送分から