放置された竹林を資源として有効活用する「笹サイレージ」の製造工場が、宮崎県新富町に建設されました。

笹サイレージの工場を新設したのは、畜産飼料などの製造・販売を手がける宮崎県都城市の大和フロンティアで、14日は、関係者が出席してセレモニーが開かれました。


「笹サイレージ」は、細かく砕いた竹を乳酸菌などと混ぜ合わせて飼料や肥料にするもので、放置された竹林が資源として有効活用できます。

放置されたままの竹林は、農地や山を侵食するため伐採が必要となっていて、大和フロンティアでは、工場周辺の1市7町と包括連携協定を結び、放置竹林対策などに取り組むことにしています。

(大和フロンティア・田中浩一郎社長)「放置竹林対策事業がなかな進んでいない、その中で竹林に対して困られている方も大変多いんだと、そしてこれを加工したものが農業振興につながるということで、農業者も大変期待をしている」

新しい児湯工場では、年間約10ヘクタールの放置竹林を伐採し、約2000トンの笹サイレージの製造を見込んでいます。