新型コロナ5類移行に伴う、高齢者施設の対応です。
宮崎県内の施設では面会に関する規制を緩和する動きも見られますが、引き続き、警戒を続けています。

宮崎市にある特別養護老人ホームふじ野園。
「5類」移行を前にした今月1日から面会に関する規制を緩和しました。

(三浦功将記者)
「人数や時間に一部制限はありますが、自宅にいるような感覚で、こういった個室で面会することができるようになりました」

施設ではこれまで、2か月に1回のみ面談室を使っての面会に限定していましたが、今月から個室の入所者については、月に1回、自室で面会できるようになりました。

(特別養護老人ホームふじ野園 林 卓也 さん)
「大変入居者は喜んでいるし、家族もすごく喜んでいる声や姿は面会のときに拝見できる」

ただ、入所者の家族などの多くは慎重に判断しているとみられ、コロナ禍前の2019年には、面会希望がひと月当たり150~200組ありましたが、現在はまだ、予約状況に空きが多い状況です。

施設側も従事者らのマスク着用は続けていく方針で、重症者リスクの高い高齢者を守るため警戒感を高めています。

(特別養護老人ホームふじ野園 林 卓也 さん)
「利用者を守らないといけないというところもある。世間と施設の置かれている状況のギャップなどは難しいなと感じている」

県では、「5類」に移行後も高齢者施設の従事者に対する集中的検査などの支援を当面継続することにしています。