新型コロナの5類への移行に伴って、私たちの暮らしにはどのような変化があるのでしょうか?
宮崎県内の商業施設や交通機関、それに飲食店の対応を取材しました。

多くの買い物客が訪れる宮崎市の商業施設では・・・

(長友幸生記者)
「宮崎山形屋では、きのうまで、人との人の距離を取るなどのお願いをしていましたが、きょうからは、こちら、アルコール消毒液を設置していますという案内のみになっています」

宮崎山形屋では、「人と人の距離を取ること」などの案内を、8日からなくし、設置していた検温器を撤去、店の中のアクリル板の一部も撤去しました。

一方、従業員は引き続きマスクを着用します。

(宮崎山形屋 黒木正孝総務課長)
「当分しばらくの間ですね、マスク着用は従業員の方はさせていただきます。(買い物客のマスクが)大体3割ぐらいを下回るようなマスク着用ぐらいになると、そのあたりで私達も判断していこうと思ってます」

また、来店客のマスク着用は、引き続き「個人の判断」としています。

(買い物客)
「なるべく(マスクを)取りたいんですけど、もう少し様子を見てからにしましょう。百貨店の人がマスクしていたら、私たちもマスクしないと悪いのかな」
「温かくなってもういいかなと思って、涼しいし。従業員の方も(マスクを)つけていただいているけど、早く(マスクを取って)話せるようになるといいなと思っているんですけど」

一方、公共交通機関は・・・

(長友幸生記者)
「宮崎交通のバスでは、運転席のこの部分にありました飛沫防止のビニールカーテンを順次、撤去する作業などを行うということです」

宮崎交通では、これまで路線バスでは混み合うこともあることからマスク着用の協力を求めていましたが、8日からは、それもなくなります。

また、乗務員のマスク着用も「個人の判断」になります。

(宮崎交通バス事業部 吉田 武 副部長)
「コロナ以前の状況でご対応させていただきたいと思っております。お客様と(マスクを取って)直接お話することで、よりサービスをお客様の心にお届けできるんじゃないかというふうには考えております」

車内の換気は、引き続き行っていくということです。

一方、こちらは都城市の飲食店。

新型コロナの流行が始まった2020年6月にオープンし、この3年間「店の運営」と「感染対策」の両立を模索しながら営業を続けてきました。

(中町フードホール責任者 田中悠衣さん)
「売り上げは全然見込んでいた売り上げに届かずに、もともとあった既存店の売り上げも半分以上落ちてしまって、スタッフを雇う、雇用していくのがすごく大変な状態でした」

店では、県の「ひなた飲食店認証店」の認定を受け、その基準にのっとり対策を講じてきましたが、その制度も終了。

当面は、スタッフのマスク着用とレジでのパーティションは継続することにしています。

(中町フードホール責任者 田中悠衣さん)
「今まで3年間、暗い闇の中を出口も見えずに走ってきたようなものだったので、今から日常が戻ってくれるように、子どもたちがマスクなしで生活できて、みんなで楽しく食事ができるようなお店にしていきたいなと思います」

5類への移行で対策の緩和がさらに進む新型コロナ。徐々にコロナ前の状態に近づきつつあります。