東日本大震災から12年が経過しましたが、この大震災の時の障害者支援に焦点をあてた映画が宮崎市で上映されています。
映画に込められた関係者の思いを取材しました。

(本編より)「障害者が消えた?」

映画「星に語りて~Starry Sky~」より

東日本大震災で実際起きたことをもとに作られた映画『星に語りて』。
障害者支援の全国組織「きょうされん」の発足40周年を記念して作られた映画で、全国各地で上映されています。

映画「星に語りて~Starry Sky~」より
映画「星に語りて~Starry Sky~」より


先週から、宮崎市の宮崎キネマ館で上映が始まり、この日は、映画に出演している門川町出身の俳優、今谷フトシさんらが舞台挨拶をしました。

(俳優・門川町出身 今谷フトシさん)
「この映画が(事実を)知ってみなさんの中に何かひとつでも残るようなものを届けられば、この映画の価値はあるかと思う」


映画の舞台は、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市と福島県南相馬市。

被災したにもかかわらず避難所に姿を見せない障害者が、どのような避難生活を強いられていたのか。
そして、障害者の支援にどんなハードルが立ちはだかったのかが描かれています。

映画「星に語りて~Starry Sky~」より
映画「星に語りて~Starry Sky~」より


(観覧者)
「私も障害を持つ子どもが中学生にいるので、実際にそういう災害に遭ったときに、どういうふうに対応すればいいのか日頃から考えているので、この映画を見て何かヒントがつかめたなと思っている」


(松本 動(ゆるぐ)監督)
「もし自分たちが災害に遭って避難所に入ることになる可能性もあると思うが、そういうときにその中に障害のある方はいっぱいいる。そういうときにどういう対応を取るのがいいのかヒントになると思うので、ぜひ障害のある方と接点のない方にこそ、この映画を見てもらいたい」


(俳優・門川町出身 今谷フトシさん)
「誰に限定ではなくて気にしてあげる、気に掛けるというちょっとした気持ちを持つと良いのかなということ。ぜひ見ていただいて、そのあとご自身がどう行動する気持ちになるかはお任せします」

映画「星に語りて~Starry Sky~」より


映画『星に語りて』は、宮崎キネマ館で今月23日まで上映されています。

映画「星に語りて~Starry Sky~」より

「みんなが笑顔になれる街にしたい」