SDGsの取り組みです。
宮崎市の高校生が飫肥杉の葉っぱを使って「歯磨き粉」を開発しました。
なぜ飫肥杉で歯磨き粉を作ったのか、開発した生徒に話を聞きました。

(宮崎北高校サイエンス科3年 高橋正輝さん)
「これは、エタノールを使って、飫肥杉の成分を抽出しています。」

こちらは、宮崎北高校サイエンス科の3年生で、科学部に所属する高橋正輝さんです。高橋さんは去年、同じ科学部に所属する下茂晄大さんとともに飫肥杉を使った歯磨き粉を開発しました。

(宮崎北高校サイエンス科3年 高橋正輝さん)
「木材は材料として使われたりするんですけど、葉っぱとかって捨てられたりするので、捨てられるものをうまく活用したら無駄がないかな(と思った)」

祖父が林業をしている高橋さんは、廃棄される飫肥杉の葉や枝を何かに活用できないかと考え、目をつけたのが、飫肥杉の爽やかな香りと殺菌効果。

さまざまな論文などを参考にし、培養した虫歯菌に飫肥杉から抽出した成分を加えたところ、虫歯菌に対して抗菌効果があることが分かりました。

そして、およそ2年半かけて去年、歯磨き粉の開発にこぎつけました。

(下川祥子記者)
「飫肥杉から作られた歯磨き粉です。あっ、飫肥杉の爽やかな香りが感じられますね!」
(宮崎北高校サイエンス科3年 高橋正輝さん)
「ですね、飫肥杉のすごいいい香りがしっかりと抽出できました」

今年春に卒業を迎える高橋さん。
歯磨き粉の商品化に向けて研究の成果を科学部の後輩に引き継ぐことにしています。

(宮崎北高校サイエンス科3年 高橋正輝さん)
「研究を通して、飫肥杉をもっと県外にもPRしたりして、それが県のPRにもつながると思うので、まだちゃんと商品としてはなってないんですけど、商品化して多くの人に使ってもらえたらいいなとは思いました。」

ミントなどの歯磨き粉特有の香りや風味が苦手な人でも使いやすいのが特徴だということです。