砂で描いた絵を少しづつ変化させ、アニメーションにした作品、テーマは、都城盆地に伝わる「かっぱ伝承」です。
地域に伝わる民話と現代アートが融合したこの作品。制作に携わった人たちの作品に込めた思いを取材しました。

代々受け継がれてきた大切にしていることがにじみ出ていて

都城盆地に伝わる「かっぱ伝承」をもとに制作されたアニメーション作品、「ガラッパどんと暮らす村」。
宮崎県教育委員会と宮崎県立美術館が主催する事業の一環で制作したアニメーション作品です。

「ガラッパどんと暮らす村」より


(アニメーション作家 若見ありささん)
「これが撮影台で、上からカメラがあって、下にライトがあって・・・」

作品を手掛けたのは東京造形大学の特任教授でアニメーション作家の若見ありささん。
砂を用いた「コマ撮り」という手法で制作しました。

「ガラッパどんと暮らす村」より


作品作りのきっかけになったのは、都城盆地の「かっぱ伝承」が記された一冊の本でした。

(アニメーション作家 若見ありささん)
「都城盆地の昔から先祖代々受け継がれてきた、優しさ、自然の厳しさ、そういった中で培われてきた人柄だったりとか知恵だったりとか、先祖代々受け継がれてきた、大切にしているようなことが本ににじみ出ていて、何か作品が作れないかと思ったのがまず最初のきっかけの一つでした」