2学期制を導入している宮崎市の公立小中学校では15日から新学期が始まりました。教職員の働き方改革を進めようと宮崎市は新学期から「時差出勤制度」を試験的に導入することになりました。
宮崎市の大宮小学校では各クラスに分かれて始業式が行われ、児童の代表が2学期の目標を発表しました。
(大宮小学校3年・清藤尊さん)「2学期では、当たり前のことを当たり前にするを中心に頑張りたいです」
(小学6年生の児童)「(運動会に向けて)ソーラン節がまだうまくできないので、もっとうまくなりたい」「通知表を全部いい評価にするって決めていたが、ちょっとできていないところがあったので、そこをなおしていきたい」「ソフトボールをやっていて、ずっと県3位なので、順位を上げられるように頑張りたい」
児童のいない秋休み期間中を利用して大宮小学校ではある取り組みが。
(垣内沙耶記者)「教職員の働き方改革として、大宮小学校では、秋休みに時差出勤を導入しました」
時差出勤とは、勤務時間はそのままに、始業時間と終業時間を通常とは異なる時間に変更すること。大宮小学校では、秋休み期間中、試験的に導入したところ、およそ10人が時差出勤を利用しました。
(普段より1時間早く出勤した教諭)「私の場合は生活スタイルが早いので、ちょっと早く来てちょっと早めに帰るっていう方が私の生活スタイルに合っているということで利用させてもらいました。こうやって個人に合わせて変えられるのはいいと思います」
世界的にも平均を大きく上回るとされる日本の教職員の仕事時間。こうしたなか、宮崎市教育委員会ではきょうから市内の小・中学校で「時差出勤制度」を試験的に導入することにしました。
(宮崎市教育委員会企画総務課・河野広知 課長)「宮崎市においては今各学校に複数の先生で学級を見ていただくような体制作りをお願いしております。子どもたちの学習に影響のないような形でいろいろ工夫をしていただいて、この時差出勤を活用していただきたいと考えております。」
時差出勤は、30分、もしくは1時間の早出または遅出の4つのパターンから選択可能で月に4回まで利用できます。
(宮崎市教育委員会企画総務課・河野広知 課長)「先生方の働きやすい環境を作ること、これはひいては、先生が子供たちに向き合う時間とか、意欲、そういったところも向上するのではないかなと期待しております。」
時差出勤の試験導入は今年度末まで実施されます。
宮崎市教育委員会では、アンケートを実施し、各学校の状況を把握したうえで、今後の対応を決めるということです。