10月6日に開幕する全国和牛能力共進会を前に、地域の期待を背負い、初めて全共に挑む農家の思いです。

大会の花形第6区 西臼杵の若手農家チーム

8月行われた、宮崎県の代表をかけた最終審査会。
県内7つの地域が熱い戦いを繰り広げ、中でも西臼杵は地域別で最多となる8頭が代表牛に選ばれました。


このうち、大会の花形とされ、種牛4頭と肉牛3頭を総合的に評価する第6区では、西臼杵の若手農家を中心としたチームが全共への切符を手にしました。

(馬崎太志さん・28歳)
「全共を目指す上で一番の山場というか、やっぱり代表牛と呼ばれたときは感無量でした」
(興梠友成さん・23歳)
「次は県代表として嬉しい気持ち半分、頑張らないといけないという気持ち半分」



最も若い22歳

チームの中で一番若いのが22歳の今村隼人さんです。

今村さんは、3年前から高千穂町玄武地区にある田辺貴紀さんの牛舎で働き始め、現在、田辺さんの指導の下、代表牛の最終調整にあたっています。


(田辺貴紀さん)
「本当、当初よりかは成長してくれたかな」
(今村隼人さん)
「ここまできたらやるしかないので、6区の4人で一緒に日本一をつかみ取りたいです」


47歳で全共に初挑戦

一方、20代の若手たちに混ざって、47歳で全共に初挑戦するのが五ヶ瀬町の興梠大志さんです。

JAの技術員の興梠さんは、出勤前の朝5時から代表牛の世話や調教を行っています。

五ヶ瀬町からの全共出場は実に30年ぶりで、興梠さんは地元の期待も一身に背負って日本一を目指します。


(興梠大志さん)
「地域のアピールをできるかどうかというのが一番の大きな目標でもあるので、全共ではこの牛を輝く姿というのを見せられたら、パフォーマンスが見せられたらいいなと思います」