墓石を撤去して供養の仕方を見直す「墓じまい」が、全国的に増えています。
時代とともに変わりつつある供養の形を取材しました。
「私がもう時間がないんですよ、87ですもの」
先月、宮崎県延岡市の墓地で行われた墓じまい。閉眼供養という儀式を行い、墓石を撤去します。
墓じまいを行ったのは、延岡市出身で北九州市に暮らす87歳の女性です。


(墓じまいをした女性)
「毎年、毎年、ここにお盆は来るんですけど、なかなかね。どうしても墓じまいをしておかないと、私がもう時間がないんですよ、87ですもの」

お墓には、戦死した父親と弟のお骨が入っているといいます。
女性には、宮崎県内に弟がいるものの、高齢でいつまで墓参りに来られるかわからないことから、墓じまいを決めたといいます。

(墓じまいをした女性)
「向こう(北九州)の納骨堂にいれるようにしている。もう先のこと考えたら、今、しておかないと」
