8日夕方に発生した、日南市で震度6弱を観測した地震で、宮崎県内ではこれまでに8人がけがをしたことが確認されています。
8日午後4時43分ごろに発生した日向灘を震源とする地震では、震度6弱を日南市、震度5強を宮崎市、都城市、串間市で観測しました。
(JNN取材団 坂田周大記者)
「日向灘に面した断崖の中腹にある鵜戸神宮です。石燈籠がこの地震によって倒れました。その一部が転がり落ちているのが分かります」
震度6弱を観測した日南市では、一夜明けてあちこちで地面が隆起したり、ブロック塀が倒れたりしている被害が新たに確認されています。
県は、9日午前、3回目の災害対策本部会議を開き、県内で確認された被害の状況を報告しました。
それによりますと、県内ではこれまで20代から80代までの男女あわせて8人のけが人が確認されていて、1人が重傷、7人が軽傷となっています。
重傷者は、日向市の50代男性で、避難中に屋外階段で転倒し、意識不明の状態で搬送されたということです。
気象庁は、南海トラフ地震の想定震源域では新たな大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まっていると考えられるとして南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を発表しました。沿岸部の一部の自治体では防災無線やSNSを使って臨時情報について周知しています。