生産者「地震さえなければ…」
柳田肉用牛生産組合・駒寄正俊 組合長「情けない。地震さえ無ければ若い子に引き継いで良い形で継げたが、こういう形で閉めるとは思ってなかった」
ことし、駒寄さんから事業の継承を予定していた卯木崇文さん44歳。

卯木崇文さんは「寂しいですね…何かもうちょっと出来る事あればなあとは思っていた。色々こうしようか、ああしようか考える事はあったんで、それは全部出来なくなっちゃいましたね。(牛農家を辞めるのは)無念、残念ですね…なんかどうしようもないですね。今の状況では」と話します。
Q.牛は好きですか?
卯木崇文さん「そうですね…(言葉に詰まって目頭を押さえる)」
牧場主として歩み出そうとしていた卯木さんの夢も奪った能登半島地震。運ばれていく牛たちを見送る駒寄さんと卯木さん。6日、最後の6頭が出荷され34年の歴史に幕を閉じます。

卯木さんは、今後も牛に携わる仕事がしたいと話していて県内の他の牧場の従業員として働くことなど出来ればと話していました。