中古車販売大手のビッグモーターによる保険金の不正請求問題で、国土交通省は13日午前、立ち入り検査を行った34の工場すべてで違反があったとして、10日から90日間、事業を停止する処分案を公表しました。
このうち、石川県野々市市にあるビッグモーター野々市店の工場では10日間の事業停止と20日間の車検業務停止の処分案が出されました。

国土交通省北陸信越運輸局によりますと、ビッグモーター野々市店の工場では約2年間分の書面を調べたところ、行っていない整備について過剰に金額を請求していた疑いがあったということです。また、5台の車については特定整備記録簿に必要な記載がないことも確認されました。

ビッグモーター野々市店

このほか、車検で必要となる排気騒音の検査や排気ガスの検査について、実施したという結果が残っていない車もあったということです。

北陸信越運輸局は今後、野々市店側から意見を聞いたうえで、反証がなければ処分を確定することにしています。