「墨汁状のシミを見つけたら注意『トコジラミ』の痕跡かも…見つけたら駆除はどうすれば?」

お食事中の方はスイマセン。今月4日に配信されたMBS毎日放送の記事です。驚異の繁殖力をもつトコジラミがこの夏に増加の兆しです。

トコジラミは人や持ち物にくっついて家の中に侵入し、服やカバンから隙間に移動して潜伏。その後、夜になると活動を始めるといいます。トコジラミは別名・南京虫とも言われ、日本では江戸時代にすでに侵入していたことが分かっています。しかし戦後、殺虫剤の普及や住宅環境の改善で1975年頃に国内では、ほぼ根絶されていました。

では、いったいなぜ、今、注意が必要なのでしょうか?
実は、海外からの観光客の増加で2010年以降、全国各地でトコジラミの被害が確認されているといいます。

そこでNEWSDIG班は、害虫などの防除を行っている石川県ペストコントロール協会へトコジラミの生態と注意点について聞いてみました。

トコジラミは、名前はシラミとついていますが、種類としてはカメムシの仲間です。大きさは5ミリ程度。夜行性で夜になると人の血を吸いに活動が活発になるといい、日中はカーテンレールの裏やベッドの裏などに密集しているといいます。

また繁殖力も強く1日に50個ほどの卵を産むとも言われています。刺されると皮膚に斑点ができ強いかゆみが現れます。糞が墨汁のようなシミになるのが特徴で部屋の中などで見つけたらトコジラミがいるサインと言われています。石川県ペストコントロール協会にも、トコジラミの駆除の相談や依頼が寄せられているそうです。

そして万が一、家の中にいることが分かったら駆除することが重要なのですが、まずは、家の中のカーテン周りやベッド、畳の裏や押し入れなど、トコジラミが潜んでいそうな部分を徹底して掃除することが重要とのことです。掃除機でも卵や成虫を吸い取れるということです。また市販の殺虫剤に対しては耐性を持っていて、ほとんど効き目がないことからトコジラミ専用の殺虫剤が必要ということです。駆除を行う会社もあるのでそういった専門家に任せるのも良いかもしれません。