海開きのシーズンを前に悲惨な事故を起こさないよう水の事故を防ぐ取り組みです。石川県白山市で14日海上保安部による離岸流の調査が行われました。
離岸流の調査が行われたのは白山市徳光町の徳光海岸です。
この場所では去年6月、海に流された子どもを助けようとした父親が溺れて死亡する事故がありました。

金沢海上保安部によりますと事故の原因は離岸流とみられていて、悲惨な事故を防ぐため調査が行われました。
離岸流とは、岸から沖へと向かう海水の強い流れのことです。金沢海上保安部の職員や海岸工学を専門とする長岡技術科学大学の犬飼直之准教授ら8人が「シーマーカー」と呼ばれる着色剤を使って離岸流の発生を調べました。

長岡技術科学大学・犬飼直之准教授
「海岸に近い所は右に流れているが一度沖に出たものはそのまま沖の方に広がっている」
14日は波が低かったものの沖に20メートルほどの離岸流が発生しました。

また、きのう行われた調査では着色された水が沖に70メートルほど流れる様子がドローンによって撮影されています。

金沢海上保安部・嶋田大輔交通課長
「離岸流に流されたときはもとの位置に戻らずに平行に泳いで頂くようお願いします」
第九管区海上保安部によりますと、県内では過去5年間で6人が遊泳中に亡くなっているということです。