もう一度、トキが舞う日を夢見て
しかし翌年、「能里」は死に、トキは絶滅の危機に直面します。
人工繁殖で増やし自然界に放つ、国家プロジェクトが始まりました。1981年には、佐渡の野生のトキ5羽全てが捕獲され、人工繁殖が行われましたが、失敗に終わり頓挫します。

その後、中国で7羽の野生のトキが見つかったことを契機に、村本さんは「日中朱鷺保護協会」を立ち上げ、現地を20回以上訪れるなど保護活動に取り組み始めます。

村本さんは街頭に立ち、保護に必要な資金を募金活動で集めるなど支援も続けました。
日本で初めて「人工繁殖のヒナ」
こうした村本さんたちの活動もあり、1999年、中国からつがいのトキが贈られ、日本で初めて人工繁殖によるヒナが誕生しました。

◇トキの保護活動に取り組む村本義雄さん…「無事に孵化してくれて、健やかに育ってくれることを願っている。もう一度日本の空にトキが舞う日を願ってやみません」
27年ぶり 佐渡から飛び立つトキ
「今、飛び立ちました 27年ぶりに佐渡の大空にトキが舞いました」


その後、日本でも人工繁殖が順調に進み、2008年には佐渡で初めてトキ10羽が自然に戻すため放たれました。日本の空をトキが再び舞った瞬間でした。

◇トキの保護活動に取り組む村本義雄さん…「きょうは私の生涯で忘れられない感動の日です。放つ瞬間、涙でうるみました」
村本さんにとって長年の夢が大きく前進した瞬間でもありました。











