物価高などへの対処として賃上げを求める声は、今年はさらに高まりそうです。連合石川の新春の集いが5日金沢で開かれ、賃金アップを求める今年の春闘の方針などが示されました。

新春の集いには、傘下の労働組合の関係者らおよそ170人が参加しました。福田佳央会長は、5%の賃金アップを要求していくなど今年の春闘の方針を述べました。4日の年頭会見で、岸田総理は「物価高を超える賃上げを」などと呼びかけましたが、その実効性について福田会長は疑問を投げかけました。

連合石川 福田佳央会長
「時の総理大臣がそういう発言をすれば、経団連などに加盟している大きい企業は少々無理してでも5%なら5%に向けて(賃上げを)するだろう。上昇したコストをきちんと価格に転嫁する、こういう行為がないとなかなか賃上げは大企業ができても中小企業が難しい」

新春の集いでは、今年春の統一地方選挙に向けて、推薦候補の当選を目指して連合石川として取り組みを進めていくことを確認しました。

一方、国会議員時代を通じて初めて連合石川の新春の集いに出席した馳浩知事は、来賓としてあいさつしました。この中で馳知事は、外国人労働者をめぐる状況について「移民政策をとるのであれば法律をもって丁寧にやるべき」と述べ、かねてからの持論を強調しました。