余命半年 がんの名医が目指したこと

10年前の2016年、元ちゃんハウスを立ち上げたのは、西村元一さんをはじめとする仲間たちでした。

このとき、妻の詠子さんは自分が引き継ぐことを覚悟していました。

当時、西村元一さんが出版した書籍「余命半年、僕はこうして乗り越えた!」

西村元一さんは、外科医として石川県内で30年以上にわたって大腸がんの診療に携わってきた名医でした。

しかし、2015年、胃にがんが見つかり治療しなければ、余命半年という宣告を受けます。

闘病を続けながら 居場所づくりに奔走

元一さんは病と闘いながら、全国各地で講演活動を行い、がん患者やその家族に寄り添う居場所づくりに奔走しました。

◇西村元一さん…「実際に患者を診ていたときは、患者に良かれと思って、いろんなことをしたりとか、患者がこう思っているのではないかと、勝手な思い込みで、分かったようなふりをして、診療にあたっていたと。それが合っている思いもあるし、見当違いだったこともある」

西村元一さんは、病室でもがん患者やその家族に寄り添う居場所づくりを進め、2016年12月、元ちゃんハウスの完成にこぎ着けました。

その半年後…

西村元一さんは58歳で亡くなりました。