北朝鮮による拉致問題など、人権被害について市民に広く知ってもらうための街頭活動が12日、金沢市内で行われました。

街頭活動は今月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に合わせて行われているものです。JR金沢駅では、拉致被害者やその家族を支援する「救う会石川」のメンバーや、石川ミリオンスターズの選手など、およそ25人が通行人にチラシやタオルを配り、人権侵害の問題に関心を持ってもらえるよう呼びかけました。

また、街頭活動には1963年に志賀町沖で漁に出たまま行方不明となった、寺越昭二さんの長男・昭男さんと三男の内田美津夫さんも参加しました。

寺越昭男さんは「寺越事件も来年でちょうと60年。国民の皆さんの声がないと拉致問題も解決しないと思っている。皆さんの協力がこれからも必要になってくる」などと語りました。

このほかJR金沢駅東口の地下広場ではあさってまで、県内の特定失踪者の写真や資料を展示したパネル展も開かれます。