【アンバサダー就任で広がる新たな世界】
9月4日に金沢市の県立音楽堂で開かれた公開記者会見。アンバサダーを務める梅津さんが、舞台芸術への情熱と石川の地への深い想いを語りました。千葉県出身の梅津さんは、これまで縁が薄かった金沢に今では「自分の出身地である千葉以上に愛している」と語るほど、強い絆を感じていると話します。

地方との縁が育んだ「愛」
梅津さんが石川の地と深く関わるきっかけとなったのは、2022年、舞台芸術祭ディレクターを務める荒川ヒロキさんが企画したライブストリーミング演劇『バックステージ オン ファイア』に主演として出演したことでした。小松市から全国へ向けて生配信されたこの作品で小松市の職員を熱演。去年は石川県立図書館を舞台にした謎解きエンタテインメント作品『エスケープ・フロム・ライブラリー』に出演するなど石川県との関りを深め、今や金沢に特別な愛着を抱いているそうです。
アンバサダーという大役を引き受けた理由について、梅津さんは「演劇という文化が、東京だけでなく日本というこの国に少しずつ広がっていってほしい」という願いを明かしました。

演劇を通じた「地方創生」への期待
記者からの質問で、地方での演劇公演の意義について問われた梅津さん。東京から地方へ観劇に訪れるファンにとっては、演劇鑑賞そのものが「旅のパッケージ」の一部となり、特別な思い出となります。また、地方に住む人々にとっては、普段は東京でしか見られない演劇に触れる貴重な機会です。
梅津さんは、演劇という文化が都会に集中する現状を課題と捉え、「地方に暮らす人々でも、演劇を愛してくれる人が一人でも二人でも増えてほしい」と地方公演の重要性を力強く訴えました。