地下金庫を公開するか否かで議論を呼んだ旧日本銀行金沢支店跡地の利活用について、石川県の馳浩知事は25日、「金沢市から正式な支援の要望はない」と改めて強調しました。

25日の県議会予算委員会で、馳知事は金沢21世紀美術館のおよそ1年にわたる休館への対策という観点からも「県市連携で取り組んでいく必要があると考えている」と述べました。

一方で「地下の金庫室の公開にあたり、金沢市から県への支援の要望は正式に何も聞いていない」と改めて強調しました。

11月に開かれる21世紀美術館休館中のにぎわい検討会の次回会合には、馳知事から「全権を委任された」状態の徳田博副知事が出席する予定です。

金沢市の旧日本銀行金沢支店(上空から)

質問に立った下沢佳充県議は、馳知事と金沢市の村山卓市長の意見の相違が報じられたことについて、「県と金沢市の関係は若干難しい所もあると思うが、連携は連携、時には意見を交わす。意見の違いはあれどうまくまとめたなという結果になることを期待している」と述べました。