「皆といると一番楽しい」地元離れても一つ屋根の下に集う

千枚田にほど近いこちらの一軒家は愛耕会の憩いの場となっています。愛耕会の創設メンバー「愛耕会は愛して耕す会ですからその通り(の気持ち)」
震災後、ふるさとを離れて生活するメンバーもいて作業が忙しくなる時期にはここで寝泊まりしています。内灘町のみなし仮設に住む小本隆信さんは作業があるたびに千枚田に通っています。
白米千枚田愛耕会 小本隆信さん
「何か仕事で来るのではなくみんな千枚田という思いがあって来るわけだから、仲間意識が尚更強いと思う」
それぞれがふるさとへの思いを胸に迎えた稲刈りの日。
「緑色のカゴからカマをもって各自好きな田んぼで作業をお願いします」(アナウンス)

災害で家族を失った人や地元を離れて暮らす人。千枚田の豊かな実りがふるさとの復興への希望となっています。
白米千枚田愛耕会 小本隆信さん
「この千枚田を通して自然の良さとか有難さというものを少しでも皆さんに伝えていけるような活動だったらいいなと思う」
白米千枚田愛耕会 出口彌祐さん
「春から頑張ってきた結果だから田んぼができるとやっぱりうれしい。これが米になると思うと…苦労したかいがあった。収穫の秋は一番楽しい」