次世代の移動手段として注目が高まる「空飛ぶクルマ」。その実用化に向け、宇宙航空研究開発機構JAXAと石川県加賀市が連携して研究開発に取り組むことになり、25日に連携協定を結びました。

加賀市役所で行われた包括連携協定の締結式では、宮元陸 加賀市長とJAXAの稲葉典康 航空技術部門長が協定書を取り交わしました。

協定に基づき、加賀市が進める空飛ぶクルマのテストコースの設定や、離発着する基地の建設にJAXAの知見が生かされます。

テストコースは拠点の施設が設けられる旧緑丘小学校から旧黒崎小学校までおよそ5.7キロの区間になります。

宇宙航空研究開発機構 JAXA 稲葉典康 航空技術部門長「こういう新しい発想の航空機器というのは世界的に大きな産業になる。加賀市からアイデアをもらって、こんな使い方ができるというのをインプット頂いて、その課題の中で私どもも考えていきたい。」

JAXAのテストコースはこれまでに北海道と福島県に設けられていますが、空飛ぶクルマに限定したコースは加賀市が初めてとなります。

JAXAなどが周辺の環境調査などを9月から始めるということで、市は2026年度中のテストコース完成を目指します。