金沢市で2024年10月、車を運転中に乗っていた3人を死傷させたとして、危険運転致死傷の罪に問われた当時18歳だった特定少年の男の裁判員裁判。

検察は極めて危険な犯行として懲役6年を求刑しました。2024年10月16日の深夜、金沢市東蚊爪町で軽乗用車がセンターラインを越え、道路脇の電柱に衝突し、乗っていた男子大学生1人が死亡、別の男性2人も重軽傷を負いました。

事故を起こした車を運転し、危険運転致死傷の罪に問われている金沢市の無職の男(19)に対し、検察側は12日の公判で被告が制限速度の2倍以上の時速およそ90キロでカーブに進入したことは非常に危険で悪質などとして、懲役6年を求刑しました。

一方で弁護側は、集団心理などが犯行に影響を与えたとして、刑事処分ではなく保護処分が妥当とし家庭裁判所への移送を求めました。

最後に被告は「事故のことを反省し、受けるべき罰を受け、今後の自分の考え方や行動を変えていきたい」と話しました。判決は26日に言い渡されます。