石川県内の労働組合でつくる「連合石川」が今年の春闘の中間結果をまとめ、ベースアップと定期昇給を合わせた賃上げ率は過去最高の5%となっていることが分かりました。
連合石川が28日に発表した春闘の中間結果では、要求を出した167の労働組合のうち、これまでに79の組合が会社側と妥結し、ベースアップと定期昇給を合わせた平均の賃上げ額は去年を2100円上回る月額1万5491円でした。賃上げ率は統計を取り始めた2005年以降で過去最高の5%となりました。
このうち、ベースアップは55の組合が妥結し、ベースアップ相当分は去年を1600円余り上回る月額1万997円となっています。
今年の春闘で連合石川は5%以上の賃上げを求め、中小企業には大手企業との格差是正のため6%以上を要求する方針を掲げています。

連合石川の福田佳央会長は「賃上げが当たり前の社会を作ろう、価格交渉が当たり前の商慣行取引を作っていかなければならないと思っている」と強調しました。
連合石川は今回の中間結果をはずみに6月までの春闘後半戦に向け労使交渉をバックアップしていくことにしています。