石川県・金沢地方気象台は29日午後、ソメイヨシノのサクラが開花したと発表しました。平年より5日早い観測です。

金沢地方気象台では、29日午後1時半ころ、金沢市西念の敷地にあるソメイヨシノの標本木で、開花発表の目安となる6輪の花が咲いているのを確認しました。ソメイヨシノの開花は平年より5日早く、去年より3日早い観測です。

金沢地方気象台の飯田豊弘統括予報官は、平年より開花時期が早まった理由について、「2月は平年に比べ気温が低い状況で経過したが、3月は特に下旬に暖かい空気が流れ込みやすかったということで気温が上がったので一気に開花が進んだ」と話しています。


気象台によりますと、北陸では統計上、開花から5日程度で満開を迎えるということですが、今年は3月末まで寒気の影響を受けるため、満開まで1週間ほどかかるものと見られています。

29日の開花発表を受け、兼六園では4月2日から8日までの7日間、園内を無料開放するとともに、開園時間を午前7時から午後9時30分まで延長します。