石川県金沢市本多町を中心に、富裕層向けホテルを軸とした再開発が進められることになりました。2030年に予定される北陸放送の新社屋計画に合わせ、敷地内にある松風閣庭園を活用して誘致を目指す方針です。

金沢市本多町にある北陸放送の社屋は、1968年に建設されたもので、老朽化が進んでいることなどから、2030年の放送設備更新にあわせて新局舎を設ける計画です。

北陸放送の敷地には金沢市指定文化財で加賀八家筆頭・本多家ゆかりの松風閣庭園があり、藩政時代の面影を残すこの歴史空間を核に、富裕層向けホテルの誘致計画が進められることになりました。

近くには兼六園や金沢21世紀美術館、鈴木大拙館などがあり、ホテル誘致による本多町エリア全体の回遊性の向上が期待されます。

また、北陸放送の北にある旧県立図書館や県社会福祉会館などはいずれも移転、解体の予定となっていて、ホテル誘致は、これら公共施設の跡地利用と歩調を合わせて進むとみられます。