金沢三茶屋街のひとつ、にし茶屋街の西料亭組合は、芸妓になりたい人を公募し、オーディションを開催することになりました。
応募資格は、金沢芸妓を継承する意欲のある18歳からおおむね30歳の女性です。
書類選考の通過者は、面談や自己アピール試験ののち、合否を判定します。
合格者は「見習い」として見学・インターンなどの学習期間を経て、芸妓としてデビューを目指します。

芸妓オーディションはにし茶屋街で日本舞踊を教える西川流の西川(にしかわ)千雅(かずまさ)家元が企画。
西川家元によりますと、これまでは、紹介や女将のスカウトで芸妓になる人がほとんどでしたが、大々的にオーディションを行うのは異例です。近年では新たに芸妓を目指す人が少なく、オーディションは一般に門戸を広げて花街文化の担い手を発掘するのが狙いで、敷居の高いイメージを払しょくし、新花(しんばな)を広く募集します。
にし茶屋街の現役の芸妓は2025年3月末時点で15人。

西川千雅家元は「芸妓という仕事は若者にとってなじみが薄く、なり手が減少している。古き良き伝統は残しつつ、芸妓を取り巻く環境を変えていきたい」と話しています。
募集の締め切りは2025年4月23日まで。
参加希望者は「芸妓オーディション」で検索し、専用のサイトから応募できます。