2024年9月の豪雨で被害を受けた奥能登の34の河川について、国や石川県などでつくる対策部会は、3年後の2028年3月までに本格復旧を終える方針を示しました。
豪雨では、輪島市の河原田川や珠洲市の大谷川など、34の河川で護岸の損壊や氾濫が発生しました。

国や県、それに輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の奥能登4つの市と町でつくる流域治水対策検討部会は、26日2度目の会合を開き、2033年度までの復旧計画や流域全体での治水対策などを盛り込んだ「緊急治水対策プロジェクト案」を取りまとめました。
この中で、豪雨で被害を受けた奥能登の34の河川について、2025年の出水期前の5月末までに応急復旧の完了を目指す方針が示されました。このうち国の権限代行で復旧が進められている輪島市の塚田川など5つの河川については、2027年の3月までに本復旧を終える見通しです。
県土木部・桜井亘部長「河川の管理者だけの手には負えない現象なので、行政などの担当区分はあるが、それぞれが手を携えていくことに意義がある」
県はこのほか、豪雨被害を踏まえた河川の「洪水浸水想定区域」の見直しについて、2026年の出水期までに完了させたいとしています。