石川県内は冬型の気圧配置が続き、22日の早朝、輪島市では「顕著な大雪に関する気象情報」が出されました。大雪の峠は越えたものの、23日夜から24日にかけて平地では大雪による交通障害に再び注意・警戒が必要です。
輪島市では、22日午前5時までの6時間に26センチの雪が降り、気象台は「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。県内では今月7日に七尾市、21日は宝達志水町にこの気象情報が出されていて、今月に入り3回目の発表となりました。輪島市内では、まだ暗いうちから除雪する住民の姿が見られました。
雪かきにあたった住民は「ちょっとこれは勘弁してほしい。なかなかこれだけ降っていると、どれだけ雪かきしても、後からまた積もってくるので」と嘆きます。
また被災した住宅の公費解体を行う業者も「21日の24時くらいの時にはそんな降っていなかったので、6時間くらいで一気に来た。22日は仕事がお休みになっちゃった。雪の影響で何にもできない状態」と、この雪にお手上げの様子です。
一方、仮設住宅では、雪遊びをする子どもの姿も見られました。仮設住宅の男性住民は、「朝方カーテン開けて『あら』って。せっかく雪が積もったので、出来る範囲で子どもを遊ばせてあげようか」と話していました。
のと里山海道では集中除雪作業を行うため、徳田大津インターと穴水インターの間の上下線が、22日午前8時からおよそ2時間にわたり通行止めとなりました。
22日午後6時時点の各地の積雪は、輪島で23センチ、珠洲で16センチ、七尾で6センチ、金沢で17センチなどとなっています。
23日午後6時までの24時間に降る雪の量は、多い所で最大30センチ。その後の24日午後6時までの24時間でも、多い所で最大30センチの雪が降る予想となっています。
県内の大雪の峠はいったん越えたものの、平地では23日から24日にかけて再び大雪となる所がある見込みです。また気象台では、23日夜のはじめごろから24日にかけて、平地での大雪による交通障害に注意・警戒するよう呼びかけています。