2021年に当時、中学1年生だった野々市市の女子生徒が同級生からいじめを受け自殺した問題。学校側がいじめの防止措置を怠ったとして、生徒の両親が市に損害賠償を求めた裁判の初弁論が9日開かれました。

裁判所に提訴した父親は、当時「娘がかわいそうすぎる。何としてもその気持ちを晴らしてあげたい、それだけです」と訴えていました。

提訴を前に取材に応じた父親(6月取材)

2021年2月、野々市市の布水中学校に通っていた当時1年生の女子生徒がいじめを苦に自ら命を絶ちました。女子生徒は学校によるアンケートでいじめの被害を訴えていたものの、学校側は市の教育委員会に対し「いじめは解消した」と報告していました。

外部の委員でつくる市の第三者委員会は2023年2月、同級生らが女子生徒以外のメンバーでSNSのLINEグループを作り陰口を言うなどした29の行為をいじめと認定しました。

市の第三者委員会による報告書

提訴時にインタビューに応じた父親は「きちんと真実を確定させて、そしてそれに対する報いというか責任を誰かがちゃんと果たすけじめをつけたい」と話します。