「驕ることなく」積み重ねた800年

平家の栄華と没落を描いた『平家物語』の冒頭の一節にある、
「驕れる者久しからず」。

その言葉とは反対に時忠の子孫は、能登の厳しい気候に耐えながら、農業や海運で財を成し、豪壮で巨大な屋敷を築き上げました。天領の大庄屋となっても驕ることなく、地域に根差し、800年余りの時が流れました。

平家の紋「丸に揚羽蝶」

先祖が能登で積み重ねてきた伝統、文化を息子、孫に伝えたい時国さん。

地震発生から8か月たっても、被害の実態すらつかみ切れていない状況にもどかしさを感じつつ、復旧が本格的に始まる日を一日千秋の思いで待っています。