北陸新幹線の敦賀より先、大阪までの延伸をめぐり、政府・与党が進める「小浜・京都ルート」の建設費が、当初の想定の2倍近く、およそ4兆円に膨らむ見通しであることがわかりました。

石川県内では「米原ルート」の再検討を求める声も根強く、建設費の高騰はルート選定の議論にも影響を及ぼしそうです。

北陸新幹線の敦賀より西の区間をめぐっては政府・与党が福井県の小浜市から南下し、京都市を経由するルートを決めているものの、地下水への影響などから京都府内で反発する声があり、県内でも南加賀を中心に米原ルートへの転換を求める声が上がっています。

政府・与党は6月、改めて小浜・京都ルートでの早期着工を確認しましたが、人件費や資材の高騰を受け、建設費が2016年に国交省が行った試算のおよそ2倍となる4兆円に膨らむことが明らかになりました。