食道がんをウイルス製剤で治療する、世界初の治療薬が販売開始となりました。

薬事承認を経て21日から販売が始まったのは、食道がんのウイルス製剤「テロメライシン」です。

◆食道がんをウイルスで治療!?「テロメライシン」ってどんな薬?

開発した企業によりますと、「テロメライシン」は風邪などの原因となるアデノウイルスの遺伝子を組み替えたもので、口から入れた内視鏡を通して、がんのある部位に直接注射します。

すると、がん細胞の中だけでウイルスが増殖し、がん細胞を破壊できる仕組みです。

食道がんのウイルス療法は世界で初めてです。


◆半数の患者でがん細胞が消滅

放射線治療との併用が条件で、臨床試験では、ステージII~IIIの食道がん患者に対して、1年後には半数の患者で局所のがん細胞が消滅したという結果が出たということです。

食道がんの患者には高齢者も多く、長時間の手術など標準的な治療が困難なケースがあるということで、治療の新たな選択肢として期待されるといいます。

開発したオンコリスバイオファーマの浦田泰生社長は、患者の生活の質を高めたいとしています。

「食道がんの新しい選択肢を作ったと言える。全く新しい食道がん治療の歴史をつくることができるのではと思う」


◆かかる費用は?保険は?

薬の価格は1瓶あたり約310万円で、3回投与するため、合計で約930万円の費用となります。

保険適用の対象だということです。