干からびる田んぼ 農業へおよぶ深刻な打撃

地震がもたらした猛威は、住民の命や住宅被害だけでなく、地域を支える農業へも深刻な爪痕を残していた。
鏡町の海側に位置する北新地方面へ向かうと、かつて平穏だった風景は一変していた。道路は激しい揺れによって大きく凹み、地面には無数のひび割れが走っていた。その周囲には見渡す限りの田んぼが広がっている。電気は徐々に通り始めていたものの、上水道や農業用水の断水が長引いており、水を引き込めなくなった田んぼは地面が渇き、干からび始めていたのだ。
手立てを失いかけたある農家の男性は、窮地を脱しようと近くの排水路から必死に水を引こうと試みていた。男性は干上がる田んぼを前に、悲痛な胸の内を明かした。
「水がとにかく来ない。田んぼが干からびて、米が取れるかどうかも分からない」
丹精込めて育ててきた作物が、水不足によって日に日に衰えていく。農家の人々にとってもまた、死活問題となる切迫した事態が続いていた。














