異例の「S級ライセンス」取得への挑戦

U17関東代表監督時代(最後列左から3番目)

転機となったのは、2019年に開催された「茨城国体」。地元開催に向けた若手指導者強化プログラムの中で、彼は指導者としての大きな「気づき」を得ることになる。

公立校での指導が中心だったため、それまではスキルがずば抜けて高い選手たちを指導する経験が多くなかった。

「自分のコーチングは本当に正しいのだろうか。もっと指導の勉強をしなければならない」

その危機感が彼を突き動かした。関東のユースセレクションにコーチとして参加し続け、着実に評価を獲得。U-16関東監督、U-17関東のFWコーチなどを歴任する中で、高校の部活指導者としては異例とも言える日本ラグビー協会最高峰の「S級ライセンス」を取得する。

ライセンス取得や日本協会主催の「ビッグマン・ファストマンキャンプ」等への参加を通じて指導の引き出しを増やし、「自分の指導がうまくできているか」を愚直に問い続けながら学びを深めていった廣瀬。そのたゆまぬ研鑽と実績が認められ、2024年からは2年間にわたり「U-17関東」の監督にも抜擢されることとなった。

常に学び続け、現場で泥臭く成長してきた姿勢。それこそが、現在の彼の揺るぎないベースとなっている。