JR西日本の「ハローキティ新幹線」が運行を終了。ラストランにファンが殺到しました。

 新大阪駅に詰めかけたファンの視線の先にやって来たのは、人気キャラクター「ハローキティ」をあしらったピンクの車両。「ハローキティ新幹線」です。

 「ハローキティ新幹線」はインバウンド客をはじめ国内外の幅広い世代を呼び込もうとJR西日本が企画し、新大阪・博多間を1日1往復してきました。

 車体のラッピングだけでなく車内の一部の席にハローキティがデザインされているほか、フォトスポットもあり、2018年の運行開始から8年間でのべ約100万人を乗せてきました。

 17日のラストランのチケットは、販売してすぐに売り切れたといいます。

(福井県から来た家族)
 「きょうハローキティ新幹線が最後だからぜひ見ておきたいなと思って来ました」
 「子どもたちとも楽しめた思い出深い新幹線だなと思いますし、本当に大好きな新幹線です」

 なかには手書きのメッセージボードを掲げた人も…

 (富山県から来た人)「見送りに来ました。(Qスケッチブックも用意して?)そうですね、先週まで時間かかっちゃいました」

 ハローキティ新幹線は、よく見ると平らな形の最新の新幹線と形が違って顔がシャープ。実は、このハローキティ新幹線の新幹線車両でもある「500系」が引退ラッシュを迎えているのです。

 約30年前にデビューした「500系」はJR西日本が独自開発した唯一の新幹線車両で、特徴は空気抵抗を考慮した先の尖ったロングノーズ。当時、世界最速の時速300kmでの営業運転を実現しました。

 (アナウンス)「ただいま時速300kmに到達しました」
 (乗客)「すごい、ものすごい、もう見ている間に」
     「車の3倍だからすごく速いと思います」

 東京・博多間を結ぶ「のぞみ」の車両として活躍以降は、山陽区間で「こだま」車両として走行。期間限定で「エヴァンゲリオン」のデザインの車両『500 TYPE EVA』や、座席を取り払いプラレールで遊べるキッズスペースを設けた車両『プラレールカー』なども登場し、移動を楽しめる新幹線としてもファンを魅了してきました。

 しかし…

「2027年を目途に500系については営業運転を終了する予定でございます」(JR西日本・長谷川一明社長(当時・2024年))

 JR西日本は、老朽化や独自開発の部品にコストがかかることなどを理由に、500系の廃車を決定。6編成のうちすでに1編成が運行を終えています。

 そして、17日に迎えたハローキティ新幹線のラストラン。500系を名残惜しむファンの姿も多く見られました。

(愛知県から来た人)「さみしい気持ちですね、時代の流れなので、しょうがないですね」
 
(JR西日本鉄道マーケティンググループ・早川菜々日さん)「さみしい思いもありますが、これまでの感謝の思いを込めて引退まで走っていこうと思います」

 平成を駆け抜けた名車両・500系の引退まで、残り1年半です。※残り4編成