直後の鑑識作業で見せた“淡々とした”姿
しかし、その直後に目撃した光景が、私の中に拭いきれない違和感を残した。
私が安達容疑者と会話した約15分後。
自宅敷地内で、京都府警による鑑識作業が始まった。
安達容疑者は捜査員に付き添われ、自宅前に停められた1台の黒色の車のそばに立った。後に、結希さんの遺体を運んだとされる、あの車だ。
驚いたのは、警察官とやり取りする際の彼の態度だった。
先ほど玄関先で見せた、消え入りそうな声でうなだれる姿はどこへ行ったのか。
彼は捜査員の問いかけに対し、身振り手振りを交えながら、驚くほどハキハキとした口調で答えているように見えた。

自分の車の、それも行方不明の息子に関連するかもしれない捜査を前にして、彼はあまりにも淡々と、事務的に見えた。
感情を一切排したその受け答えは、憔悴した父親というよりは、まるで業務報告を行う人物のようでもあった。














