年度別の輸送人数はコロナ禍前の水準に戻らず…鉄道のこれからは?

 鉄道各社がこうしたサービスを展開する背景には、「利用者減の未来」と「需要を見つけて収益確保」といった思惑がありそうです。

 JRと民間の鉄道の年度別の輸送人数をグラフで見ると、2015年度~2019年度までのべ250億人ほどで横ばいで推移していましたが、2020年度は新型コロナで200億人を切るなど落ち込みを見せました。そこから23年度にかけて少しずつ回復傾向にはありますが、コロナ禍前の水準には戻っていません(国土交通省 鉄道統計年報より)。

 鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏は、こうした状況について「鉄道は都市間輸送や観光需要に集中投資をしている。人口減少社会のなか、もうかるところに注力する流れ」と分析しています。

 ダイヤ改正から、鉄道に対する時代のニーズや、鉄道会社が置かれた状況が見えてきます。人口が減っていくなかで、公共インフラとしての役割も非常に大きい鉄道が、集中投資するところには集中投資しつつ、全体の路線をどう安定的に運行していくのかがこれからの課題なのかもしれません。

(2026年3月16日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)