(今村明恒が発表した文章)
「恐らくは全市灰燼に帰すべし。死者に於いて十萬以上を算するに至るべし」

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「国や都の想定よりもっと大きな被害が出る。大丈夫との保証ない」


最悪10万人から20万人が犠牲になる。根拠となる手がかりは災害の歴史でした。

墨田区の回向院です。江戸時代の1657年、10万人が焼死したとされる明暦の大火で犠牲者を供養したのが始まりとされています。

江戸に始まる東京の歴史は、地震や火事など苦難の歴史でもありました。回向院もたびたび焼け、再建を繰り返してきました。

(回向院・本多将敬住職)「あっという間に災害によって命を奪われてしまった。どの命をとってもむだな命はなくて、その命を全部引き継いで今の我々がある。生きるということを改めて考えて欲しい」



災害とともに生きてきたまち・東京。その危険性を事前に訴えた今村明恒。