「昔のように人と人がふれあえる場所に…」
この日、久保さんは当時、上町線の清水町電停があった場所に来ました。

(久保さん)「横断歩道の白線があるあのあたり。こんなところに電車が走っていたんだなと」
平成に入り、市電が取り組みを始めたのが軌道敷の緑化です。全線にわたって実施されたケースは日本でも珍しい事例として注目を集めました。

また、平成27年には、新局舎と電車施設が完成し、供用を開始しました。
(市電最後の車掌 久保光徳さん)
「約100年近く走り続けてきているこの市電を、今後も末永く残していけたら…」

「昔は、市電の社内もいろいろな会話がありコミュニケーションがとられていました。人の心の通いの場であったように思います。昔のように人と人がふれあえる場所…そんな場所になってくれたら…」
市民の生活の足として、また観光客などの移動手段として鹿児島にかかせない市電。単なる交通手段ではなく、いつまでも人と人をつなぐ大事な存在であってほしいものです。
 
   
  









