昭和100年にあたる今年、当時の映像を振り返り、今を生きるヒントを探る「昭和からのメッセージ」です。
今回は長島町と阿久根市を結ぶ「黒之瀬戸大橋」です。
51年前の4月9日、黒之瀬戸大橋が開通しました。橋の開通で離島から、陸続きとなった長島。利便性の向上で経済が発展したこれまでのあゆみを振り返り、これからの課題についても考えます。

昭和49年、4月9日、長島と阿久根市の間に18億5000万円をかけ長さ502メートルの黒之瀬戸大橋が開通しました。船ではなく、いつでも県本土へ渡ることができる橋の開通は島民の悲願でした。

(脇中清徳さん)「半島になるってみんな喜んで、渡し賃はいくらかかってもいいから(橋を)造ってくれという気持ち」
黒之瀬戸大橋の近くに住む脇中清徳さん(77)は橋の料金所に長年勤めていました。当時の通行料金は乗用車が400円。

(脇中清徳さん)「相当並んでいた。夜中に病院に行くこともあるけど、安心感があった。お金に代えがたいものがあった」