北戸達也さん(37)も栽培を始めた一人です。去年、妻と旅行で訪れた島の自然に一目惚れし、半年後には神奈川県から移住しました。

現在は、自ら改装した築50年の古民家と東京をリモートでつなぎ、マーケティングの仕事を請け負っています。今後、自分で作ったコーヒーを提供するカフェをオープンさせる予定です。

(北戸達也さん)「うまくいけば、来年2月ぐらいには収穫できるんじゃないかなって、今、夢を描いてます」

農業経験ゼロだった北戸さん。コーヒー栽培の先輩、伊仙町の宮出博史さんを手伝いながらノウハウを吸収しています。

(北戸達也さん)「すごい良い方に巡り合えたなっていうところで、とても感謝しております」

コーヒーノキは、苗木から概ね5年目で実をつけ始めます。2007年から栽培を始め、今では3000本を育てる宮出さんは、「日当たりなどに気をつければ、農業を始めたばかりの人でも育てやすい植物」と話します。

(コーヒー生産者 宮出博史さん)「収穫まで3年、4年、5年かかる間のどう生活をするか、そこのバックアップさえあれば、いくらでも(コーヒー栽培を)やりたい人はいると思う」

リモートワークと農業、カフェ開設と充実した島暮らしを送る北戸さん。見据える先は…。

(北戸達也さん)「徐々にコーヒーの本数を増やしていって、雇用を生んでいきたい」