(岡部亮さん)「もともと色んな生物が皮膚や腸などから酸素を取り込むことは知っていたので、それをまねて人間にも応用できないかというのが発想の原点」

小さいころから生物学にも興味があったという、岡部さんならではの逆転の発想でした。

(岡部亮さん)「結果的に医師になったが、動物の行動、生態や比較などには小さいころから興味があった。家族が家で動物や鳥を飼っていた。そういう環境が良かったのかもしれない」

岡部さんは、分厚い腸からでも吸収しやすいように酸素濃度の高い液体を使って実験を繰り返し、小型のマウスやラットだけでなく、ブタでも腸呼吸ができることを明らかにしました。実験を担った岡部さんの名前は、論文執筆者の先頭に記されています。

チームは現在、人への応用と実用化を目指していて、呼吸器官が発達していない超未熟児や、人工呼吸器などを使うのが難しい患者への医療に活用できる可能性があるといいます。

ドジョウへの感謝を込め、こんなものも。