静岡県で認定こども園の通園バスで置き去りにされた3歳の女の子が熱中症で死亡しました。
子どもの置き去りは、園でも一般家庭でも起こっています。子どもたちは家の車だけでなく、園や親戚、お友達の家の車にも乗ることがあります。
この特集は、幼稚園に通う子どもを持つ記者と報道デスクが、万が一閉じ込めが起きた場合に備えて、子どもたちに何を教えてあげられるんだろうと話し合ったことがきっかけでした。
3歳の娘にお話した「もしバスや車に閉じ込められたらやってほしいこと」

静岡県の認定こども園で5日、3歳の女の子が通園バスにおよそ5時間置き去りにされ死亡しました。死因は熱中症とみられています。去年7月にも福岡県の保育園で5歳の男の子が送迎バスにおよそ9時間放置され、熱中症で死亡しています。
(県保育連合会 下園和靖会長)
「静岡の事故は、危機管理の意識が低かったのが大きな原因だと思う。」

鹿児島県内333の保育園が加盟する県保育連合会の下園和靖会長は、自身も南さつま市で保育園を経営しています。バスによる送迎は行っていませんが、近くの公園に行くときなどは園のバスを使っています。置き去りを防ぐため、運転手含めて3人以上の職員が乗車して二重、三重にチェックするようにしているといいます。

(県保育連合会下園和靖会長)
「チェックした出席簿を担任が持って、乗るときの点呼、降りる時の点呼などチェックして、他の職員がバスの中を見回り確認をしている」
一般家庭でも起きている 子どもの車内への“閉じ込め”
子どもが車内に取り残されるケースは一般家庭でも起きています。JAF=日本自動車連盟鹿児島支部によりますと、カギの車内閉じ込めなどで、子どもやペットが車内に取り残され、出動要請を受けたケースが、今年は7月と8月で合計12件ありました。